「起業したい」「でも、失敗が怖い」そんな気持ちを抱えていませんか?
今回は、ライフ心理学アドバイザーの日向さんと、起業を考え始めた従妹の河合さんとの対話をお届けします。
半年前、職場での悩みを心理学の知恵で乗り越えた河合さんが、今度は新たな挑戦を考え始めました。
はたして、心理学の視点から見た「賢い起業の方法」とは?
2人の温かな会話の中から、そのヒントを探ってみましょう。
河合さん「久しぶり、マユちゃん。このカフェ、前回も来たけど、落ち着くよね」
日向さん「美咲が連絡くれた時、ここがいいかなって思って。前回、いい話ができたし」
河合さん「うん。あの時のアドバイス、すごく役に立った。アクティブリスニングを意識するようになってから、職場での評価が変わってきて」
日向さん「良かった」
河合さん「前みたいに完璧を求めすぎず、みんなの意見も聞くようにしたら、チームの雰囲気も良くなって。上司からも『河合さん、最近いいね』って」
日向さん「心理学の知識が役に立ったみたいで、嬉しいぜ」
河合さん「なによその『ぜ』って。でもね…その過程で気づいたの。私、本当はもっと違うことがしたいんじゃないかって」
日向さん「それは意外。どんなこと?」
河合さん「起業しようと思って。友達の志穂と一緒に」
日向さん「まあ」
河合さん「小規模事業者向けのね、ウェブまわりのサービスを始めようって」
日向さん「そうなんだ」
河合さん「でも正直、怖くもあるかな」
日向さん「どんな不安があるの?」
河合さん「今の会社を辞めて、本当にうまくいくのかな、失敗したらどうしようって考えると、夜も眠れなくなることがあって」
日向さん「そうね…でも、美咲らしいわ。前回もそうだったけど、慎重に考えて、完璧を目指したがる傾向があるでしょ?」
河合さん「あはは、そうかも。やっぱり性格は変わらないのかな」
日向さん「ま、強みにもなると思うな。特に起業ではリスクを取る勇気も必要だけど、慎重さも大切だから。ところで、今すぐ会社を辞めるってこと?」
河合さん「え?いや、まだ具体的な時期は決めてないけど…」
日向さん「じゃあ、段階的にアプローチするのはどう?心理学では、大きな変化を一度に起こそうとするより、小さなステップを重ねていく方が成功しやすいって言われてる。たとえば、最初は副業として始めてみるとか」
河合さん「会社の規定も確認したけど、副業は申請すれば許可されるみたいだった」
日向さん「それなら、まずは週末だけでも始めてみない?実績を作りながら、世間の反応も見られるし」
河合さん「志穂も、そんなこと言ってたっけ。でも私、やっぱり中途半端なのはよくないかなって」
日向さん「また完璧主義が出た」
河合さん「え?あ、そうか…」
日向さん「起業における最大のリスクって、準備が足りないことじゃなくて、準備にこだわりすぎることだって聞くよ。完璧な準備を目指すあまり、チャンスを逃してしまうことがある。それより、小さく始めて、実践から学んでいく方が、実は賢明なアプローチだよ」
河合さん「それも心理学的な見方なの?」
日向さん「うん。『学習性無力感』って知ってる?」
河合さん「ううん」
日向さん「失敗を恐れすぎると、何も始められなくなってしまう状態のこと。でも、小さな成功体験を積み重ねていくと、自己効力感…つまり『私にもできる』という感覚が育っていく」
河合さん「確かに、前回の職場での経験もそうだった。一気に変えようとしないで、少しずつ試してみたら、意外とうまくいった」
日向さん「その経験を活かせるじゃない」
河合さん「じゃあ…まずは副業から始めてみようかな。志穂には、週末だけでも協力できるって伝えてみる。でも、マユちゃんって、本当に心理学が好きなんだね」
日向さん「そうね。誰かの役に立てた時が一番嬉しいかな」
河合さん「また来月、話聞いてもらえる?」
日向さん「もちろん。この作戦、どう名付けようかな…『美咲の段階的起業計画』とか?」
河合さん「ネーミングのセンスはないね」
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今回の学び 失敗を恐れすぎて動けなくなる「学習性無力感」を防ぐには、いきなり大きな変化を目指さず、副業などから小さく始めることが有効です。小さな成功体験を積み重ねて「自己効力感」を高めることが、賢い起業への近道です。 |



