漫画家の心理学

創作に行き詰まったとき、人はどんな心の支えを求めるのでしょうか?それは、自分の心を理解してくれる人の存在かもしれませんし、新しい視点を与えてくれるアドバイスかもしれません。

今回のストーリーは、漫画家の南さん(みなみん)と、ライフ心理学アドバイザーの日向さん(ヒナちゃん)のLINEでのやりとりを通して、創作と心理学の関係を探っていきます。南さんはアイデアに悩む日々を過ごしており、創作のプレッシャーに押しつぶされそうになっています。そんなときに、頼りになる幼馴染である日向さんに相談し、心理学的なヒントをもらうことに。

果たして、日向さんの優しいアドバイスは南さんにどのような変化をもたらすのでしょうか?温かい交流の中で、創作の悩みが少しずつ解けていく様子を見ていきましょう。

南さん「ヒナちゃん、今ちょっといい?」

 

日向さん「もちろん、どうしたの?」

 

南さん「もー限界だよー。次の連載のネタが全然浮かばなくてさ…。もう何日も机に向かってるのに、頭真っ白。これってもう、才能の枯渇かもしれない…」

 

日向さん「そんなことないよ。みなみんの描く世界、みんな大好きだもん。アイデアが出ない時期だって、誰にでもあるよ」

 

南さん「優しいね。でもほんとに、何描いても『違うなー』って感じで、自信もどんどん消えていくしさ。創作って楽しいはずなのに、今はただの苦行」

 

日向さん「うんうん、つらいね…。そういう時って、自分に厳しくなりすぎちゃうよね」

 

南さん「だよね…。なんか、自分にダメ出しばっかりしてる。『これじゃ漫画家失格』って自分に言いたくなる。ねぇ、どうしたら創造力が湧いてくるのかな?」

 

日向さん「うーん、そうだね…ちょっと心理学っぽい話してもいい?」

 

南さん「ヒナちゃんの心理学。ぜひぜひ。そういう話、実は癒されるんだよね~」

 

日向さん「ありがとう。じゃあ控えめに言うけど、実は創造性ってね、意識して頑張りすぎると逆に遠ざかっちゃうことがあるんだって。脳がずっと緊張してると、アイデアが湧かないんだって」

 

南さん「うわっ、それだ。たしかに、最近ずーっと脳みそがカッチカチに固まってる感じする。どこかにリセットボタンないかなー」

 

日向さん「ふふ、リセットボタンいいね。たとえばだけど、ちょっと『意識を休める時間』を取ってみるのはどう?マインドフルネスとか、ほんの5分でもいいから、呼吸に集中するだけでも頭がすっきりするんだよ」

 

南さん「マインドフルネスかぁ…。昔、トライしたことあるけど、続かなくてね…。でも、5分くらいならできるかも」

 

日向さん「そうそう、それくらいがちょうどいい。あと、バンデューラっていう心理学者が『観察学習』って理論を提唱しててね。新しいアイデアが欲しい時は、他の人の作品を観察するのもすごくいい刺激になるんだって」

 

南さん「おお、観察学習…。じゃあ、好きな作家さんの作品を読み返してみようかな。もしかしたら新しいひらめきが出てくるかも?」

 

日向さん「うん。ただし、他の作家さんと比べて自分を落ち込ませないようにね。それは逆効果だから」

 

南さん「わかってる。もう、自分を責めるのは今日でやめにするって誓うよ」

 

日向さん「それが一番大事。でも、ほんとに無理しないでね。スランプも、才能がないからじゃなくて、ただの脳の休憩期間なんだよ」

 

南さん「ありがと…。なんか少し心が軽くなったよ。さすが、私の幼馴染のライフ心理学アドバイザー」

 

日向さん「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいな。でも私もね、ついつい『教えすぎないように』って気をつけてるんだよ。昔から、私の心理学講座は煙たがられがちだから…」

 

南さん「いやいや、今日はちょうどよかった。また相談したくなるくらい元気出たよ。でも次回は、ヒナちゃんの恋愛トークも聞きたいなぁ。例のなんとか診断士の人とはどうなの?」

 

日向さん「えっ、それはまた別の機会に…」

 

南さん「照れてる。じゃあ、アイデア出てきたら真っ先に報告するね」

 

日向さん「うん、待ってる。またLINEしてね」

 

南さん「了解。じゃあね~。創作パワー取り戻すぞーっ」

 

日向さん「応援してるよ。またね~」

 

 

今回の学び

創作活動のスランプは、脳が緊張しすぎているサインかもしれません。マインドフルネスで脳を休ませたり、他者の作品から学ぶ「観察学習」を取り入れたりすることで、焦らず自然に創造力を回復させることができます。