「宇宙人の心理学」という少し変わった題名のこのお話は、
- ライフ心理学アドバイザーの日向マユさん
- 謎めいたバーテンダーのXさん
2人の対話を通じて、「他者理解」について考えていくものです。
日向さんは心理学との出会いによって人生が大きく変わり、今ではライフ心理学アドバイザーとして活躍しています。
そんな彼女が時折訪れるバーで、不思議な雰囲気を持つバーテンダーのXさんと交わす会話には、心理学の本質に触れるような深い洞察が含まれています。
さて、今宵も日向さんはそのバーを訪れました。
果たして、彼女とXさんはどのような対話を交わすのでしょうか。
日向さん「こんばんは、また来てしまいました」
Xさん「いらっしゃい。大木さんはいませんけど」
日向さん「あら、大木さんなんか探していませんよ」
Xさん「いつものカクテルでよろしいですか?」
日向さん「お願いします。…今日は料理教室の帰りなんです。毎週木曜に通ってるんですけど」
Xさん「そうでしたね。確か週に2回ヨガにも行かれてて、将棋教室にも時々顔を出すとか」
日向さん「よく覚えていてくださいますね」
Xさん「バーテンダーの仕事の1つですから。…今日は宇宙人の気分ですか?」
日向さん「は?」
Xさん「なんとなく、そんな雰囲気を感じたもので」
日向さん「宇宙人…ですか。面白い表現ですね」
Xさん「人は時々、周りが急に宇宙人に見えてくることがありませんか?」
日向さん「ああ、他者理解の話ですね。心理学でもよく…あ、すみません。また講義めいた話を始めるところでした」
Xさん「心理学の話、好きですよ。私は宇宙人ですから、地球の心理学に興味があります」
日向さん「ふふ、そうですね。確かにXさんは、時々宇宙人みたい。謎が多いというか」
Xさん「最高の褒め言葉です」
日向さん「私、心理学と出会う前は、こんな風に人と話すのも苦手だったんです」
Xさん「おやおや」
日向さん「ただ仕事して、特に打ち込めるものもなく。それが心理学と出会って、人生が変わりました」
Xさん「そうして今は、ライフ心理学アドバイザーに」
日向さん「はい。でも、心理学が好きすぎて、つい語りたがるようになってしまって…」
Xさん「宇宙人の特徴ですね」
日向さん「え?」
Xさん「自分の知っていることを、どうしても伝えたくなる。でも、相手の理解度や興味を考えずに話してしまう」
日向さん「その通りです。私の欠点ですよね」
Xさん「欠点というより、個性です。宇宙人は皆、そうです」
日向さん「Xさんって、本当に面白い例え話をしますよね。本当に宇宙人だったりします?」
Xさん「さあどうでしょう。ところで、心理学的に見て、宇宙人の心理って理解できると思いますか?」
日向さん「難しい質問ですね…でも、基本的な感情や欲求は、生物として共通しているかもしれません。マズローの欲求階層説とか…あ、また始めてしまいました」
Xさん「いいえ、続けてください。その話、クラブソーダの泡のように心が弾みます」
日向さん「ふふ、Xさんの比喩、好きです。…そうですね、他者理解って、実は宇宙人を理解するようなものかもしれません」
Xさん「ほう?」
日向さん「完全な理解は難しい。でも、理解しようと努力することで、少しずつ近づける。心理学は、その手がかりを与えてくれるん」
Xさん「なるほど。では、宇宙人を自称する私のことは理解できそうですか?」
日向さん「いいえ、まだまだ謎だらけです。でも…それも素敵ですよね」
Xさん「ありがとうございます。…そうだ、大木さんのことですが」
日向さん「はい?」
Xさん「来週の木曜、来られるそうです」
日向さん「え?本当ですか?」
Xさん「おや?さっき、『大木さんなんか探してない』って、断固として言ってませんでした?」
日向さん「私、そんなこと言ったかな」
Xさん「というわけで、次の料理教室の後にいらっしゃれば、きっと会えますよ」
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今回の学び 他者を完全に理解することは、まるで宇宙人を理解するのと同じくらい難しいことです。しかし、分かろうとする努力や、共通する感情(欲求階層など)に目を向ける姿勢が、相互理解への第一歩となります。 |



