もしかして、陰で笑われてる…そんな不安を感じたことはありませんか?
誰もか感じるその心理。
今回は、日向さんがカウンセリングを行うことになった高木さんとの会話を通して、「笑われているかも」と感じてしまう心の仕組みと、その不安を解消するための心理学的なテクニックを紹介します。
高木さんは、日向さんの会社の後輩。
仕事熱心で責任感も強いのですが、少し繊細で悩みやすい一面も。
一方、日向さんは、ライフ心理学アドバイザーとして活躍中。
心理学の知識を活かして、高木さんの悩みに寄り添います。
高木さん「日向先輩、今日はありがとうございます」
日向さん「もう先輩って呼ばないで。会社辞めてるんだし。あらためまして、ライフ心理学アドバイザーの日向マユです。今日はお仕事をいただきありがとうございます。よろしくお願いします」
高木さん「あ、はい、こちらこそ。でも日向さん…って呼ぶのは、まだ慣れないです」
日向さん「まあ、ぼちぼちでいいんじゃない。高木さん、昇進したって聞いたよ。すごいね。それなのに、相談って何?」
高木さん「この間、職場の飲み会で、私が少し、というか、けっこう酔っ払ってしまって。やらかしたみたいなんですよね」
日向さん「あらら」
高木さん「それ以来、周りの目が気になって気になって…。陰で笑われてるんじゃないかって不安で、もう」
日向さん「なるほど。私もよくあるよ、そういうの」
高木さん「日向さんも酔っぱらって手あたり次第いろんな人に絡んだんですか?」
日向さん「なわけないでしょ。なに、高木さんはそんなことしたの?」
高木さん「どうやら。当たるを幸い、敵をなぎ倒し…」
(日向さん、爆笑する)
高木さん「笑いすぎです。で、いまは陰で笑われています」
日向さん「まあいいじゃん。心理学を学べば、そういう不安ともうまく付き合えるようになるよ」
高木さん「日向先…日向さんは、ライフ心理学アドバイザーでしたよね。私のこんなアホな悩み、どうしましょう?」
日向さん「高木さんの不安はね、心理学でいう『認知の歪み』が影響している可能性がある」
高木さん「認知の歪み?」
日向さん「簡単に言うと、『実際よりも悪い方に考えてしまう』思考のクセのこと。高木さんの場合、『騒ぎすぎた』という事柄を、『陰で笑われている』という風に、過剰にネガティブに解釈している可能性がある」
高木さん「そっか。私、ちょっと心配性なところがあって。どうすればいいですか?」
日向さん「そうね。まず、高木さんが実践できるのは、『リフレーミング』という考え方かな」
高木さん「リフレーミング」
日向さん「ええ。『物事の見方を変える』ことで、心の状態を変える方法。高木さんの場合、『笑われている』と感じるのではなく、『場を盛り上げることができた』と、ポジティブな側面に目を向けてみるのはどう?」
高木さん「まあたしかに、誰かを傷つけたとか、何かを壊したとか、そういうのはなかったらしいんです。あとで『高木さんのおかげで飲み会が盛り上りました』と言われましたけどね」
日向さん「高木さんは、場を盛り上げる才能があるのよ。それを自信に変えていくことが大切」
高木さん「でもやっぱり、陰口を言われているんじゃないですかねえ」
日向さん「その気持ち、わかる。でもね高木さん。人は、意外と他人のことなんか見てないものよ。心理学では『スポットライト効果』っていうんだけど、人は、自分が思っている以上に、他人から注目されていないもの」
高木さん「そうなんですね」
日向さん「高木さんはきっと、自分の失敗に意識が向いてしまっている。でも、周りの人は、そこまで高木さんのことを見ていないよ」
高木さん「そういえば、私も、人の失敗なんてそんなに気にしてないです」
日向さん「でしょう?あまり気にしなくていいのよ」
高木さん「でもなぁ、気になります。だって私、昇進を祝ってくれた席で大騒ぎしたんですよ」
日向さん「じゃ、高木さんも『自分の軸』を持とうか」
高木さん「自分の軸…ですか?」
日向さん「ええ。『自分がどうしたいのか』『何が正しいのか』という、自分の中心となる考え方を持つこと。それができれば、周りがどう思っているかなんて、関係なくなるよ」
高木さん「どうやってその軸を作れば…?」
日向さん「一朝一夕にはできないけどね。日々の積み重ねが大切。例えば、『今日あった良かったこと』を日記に書いてみるとか」
高木さん「日記ですか…?」
日向さん「ええ。良かったことを書き出すことで、自然と自己肯定感が高まっていくわ。そしたら心の安定にも繋がるし、『自分の軸』を作る第一歩になるでしょうね」
高木さん「わかりました」
日向さん「あなたはあなたのままでいいのよ。楽になさい」
高木さん「うぇーん、ありがとうございますー」
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今回の学び 「他人は自分が思うほど自分を見ていない」というスポットライト効果を知ることで、過剰な自意識を和らげることができます。失敗をネガティブに捉えず、「場を盛り上げた」とリフレーミング(捉え直し)することで、自信を回復させましょう。 |



