夏休みも後半戦に差し掛かると、親子ともに夏休みの宿題に対するプレッシャーが増してきます。
日々の忙しさに追われつつ、ついつい後回しになりがちな宿題に、終盤で慌てるお子さんと一緒に慌てる親御さんたちも多いのではないでしょうか?
そんなとき、心理学の視点で少し違ったアプローチを試してみると、宿題に対する親子の関わり方も、ほんの少し楽になるかもしれません。
この記事では、ライフ心理学アドバイザーの日向さんと、隣に住む専業主婦の山崎さんとの日常の会話を通じて、心理学的な知恵を日常生活に取り入れるアイデアをご紹介します。
日向さん「こんにちは、山崎さん。今日は良い天気ですね。洗濯もすぐ乾きそう」
山崎さん「あら、日向さん。おはようございます。本当に、こんな日は洗濯が楽になりますよね」
日向さん「そうですね。あ、ところで、山崎さん、ちょっと疲れ気味じゃないですか?」
山崎さん「あら、バレちゃいました?…うちの子がまた夏休みの宿題を最後まで放置してて、ここのところ毎晩大騒ぎなのよ」
日向さん「夏休みの宿題、毎年お子さんにとっては一大イベントみたいですね。最初は余裕があると思っても、結局ギリギリになると…慌てますよね」
山崎さん「ほんと、毎年なのにね。どうして先にやっておかないのか、毎回不思議で…でも、いざとなると親の方がイライラしちゃって」
日向さん「わかります。実はそれ、『先延ばし』の心理が影響しているかもしれません」
山崎さん「先延ばしって子供でもあることなんですか?」
日向さん「そうなんです。心理学では、誰もが先延ばしをする傾向があると言われていて、特に未来の自分が余裕をもって解決できると楽観的に考えがちなんです」
山崎さん「なるほど。うちの子も毎年『あとでやる』って言い続けて結局…って感じだものね」
日向さん「そうですね。こういう場合、目標を小さく分けることが効果的だと言われています。たとえば、宿題全体ではなく、今日の1ページ、明日の2ページと、細かく目標を決めるんです」
山崎さん「うん、細かく分けるって良さそうね。でも、うちの子、本当に宿題が嫌いみたいで、どんな小さな目標にしてもやる気にならないんじゃないかしら…」
日向さん「確かに、やりたくない気持ちの方が強いと、最初の一歩がなかなか進みませんよね。でも、目標が小さければ、達成したときに少しでも『やった』という感覚が生まれやすいんです。そうすると、ちょっとずつ続ける自信がつくんですよ」
山崎さん「少しでも進むことで自信がつくのね。ちょっとした成功体験の積み重ねが大事ってこと?」
日向さん「そうなんです。宿題を終えたときには、できたことをしっかり褒めてあげると、自分からやる気が少しずつ湧いてくることが多いんです。心理学ではこれを『自己効力感』を高めるって言うんですけど…」
山崎さん「自己効力感、ね。確かに、達成感っていうのは、子供にも大事なのかも。つい『早く全部やりなさい!』って言っちゃうけど、小さなことでも褒めた方がいいのね」
日向さん「ええ、もちろんです。親が褒めることが何より大切です。ただ、私もよくやっちゃうんですけど、つい完璧を求めてしまって…全部が揃わないと満足できなくなること、ありませんか?」
山崎さん「あるある!子供には『ちゃんとやらないとダメ』って言いがちで、全部やり切らないといけないってプレッシャーをかけてるかも」
日向さん「それがかえって逆効果になってしまうこともあるんですよ。心理学には『十分で良い』という考え方があって、完璧じゃなくても十分満足できる状態を認めてあげるというのが効果的なんです」
山崎さん「『十分で良い』ね…。それなら、宿題を全部完璧にやらなくてもいいから、まずは少し進めることが大事って感じかしら?」
日向さん「まさにその通りです!たとえば1ページ終わっただけでも『今日も進めたね、偉いね』と伝えると、それが次の行動につながりやすいです」
山崎さん「なるほど、すぐに結果を求めるんじゃなくて、少しでも前に進めたことを認めるのね。気持ちが楽になるわ」
日向さん「お役に立ててうれしいです。それに、宿題はやらなければならない義務のように思いがちですけど、心理学的には、それを『自分でやりたいこと』に変えてあげるテクニックもあります」
山崎さん「やりたいことに変える?どうやって?」
日向さん「たとえば、宿題を楽しいものに感じられるように、ゲーム感覚で進めてみるんです。少し進んだらご褒美シールを貼るとか、小さなチャレンジにして成功するたびに小さなご褒美をつけてみるとか」
山崎さん「それは良さそう!子供もやる気になりそうね。シールを集めるのとか、ちょっとしたご褒美をあげるっていうの、私もやってみようかな」
日向さん「いいですね。子供にとっては、小さな成功が達成感になり、やる気が湧きますからね。やっぱり、自分で進んでやる気持ちが持てると違いますよ」
山崎さん「ほんと、毎年夏休みの終わりに慌てる私が、もう少し気楽に見守れたらいいんだけどね…」
日向さん「そうですね。お子さんが宿題を終えるのを見守るのも、山崎さんにとっての夏休みの課題かもしれませんね」
山崎さん「そうかも。私自身もつい『早く終わらせて!』って焦っちゃうから、もう少しリラックスして見守ってみようかな」
日向さん「お子さんにとっても、山崎さんがリラックスしている姿を見せることで安心感が生まれ、自然と宿題に取り組みやすくなると思いますよ」
山崎さん「そうね。今日は色々と教えてくれてありがとう。心理学って、結構日常に役立つのね」
日向さん「心理学の考え方って、日常生活を少しだけ楽にしてくれる心のツールなんです。あまり押しつけたくないと思ってるんですけど…つい話しすぎちゃいましたか?」
山崎さん「ううん、むしろ助かったわ。つい一人で考えすぎちゃうから、こうやって話すと気が楽になるものね」
日向さん「それならよかったです!また何かあれば、ぜひ気軽に声をかけてくださいね」
山崎さん「ありがとう、日向さん。次回は宿題をどうやって進められたか、報告できるといいんだけど」
日向さん「楽しみにしていますね!きっと、少しずつ進めることで、お子さんも山崎さんも、楽になっていくと思いますよ」
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今回の学び 宿題の先延ばしは、課題を小さく分割し「小さな達成感」を積み重ねることで解消できます。また、ゲーム感覚を取り入れて「やりたいこと」に変える工夫や、結果よりもプロセスを認める声かけが、子供のやる気(自己効力感)を育てます。 |



